無筋コンクリートを使った基礎工事や路盤施工を検討する際、「どれくらいの価格が相場なのか」「仕入れ先によってどの程度差が出るのか」と悩む方は少なくありません。
- 1㎥あたりの標準的な費用が分からない
- 地域や運搬距離でどれほど価格が変動するのか不安
- 業者をどう選べばコストを抑えられるのか迷っている
無筋コンクリートは鉄筋を含まない分、鉄筋コンクリートより安価で導入しやすい資材ですが、相場を把握せずに発注すると無駄な費用がかかる可能性があります。 本記事では、1㎥あたりの参考価格、地域や条件による変動要因、そして仕入れ先選びのポイントを整理し、費用を抑えながら品質を確保する方法を解説します。
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無筋コンクリートの価格相場について

無筋コンクリートは、鉄筋を含まないため材料費が比較的安く、基礎や路盤材などで広く使われています。ただし、仕入れ価格は地域や条件によって変動するため、おおよその相場を理解しておくことが費用管理の第一歩です。
1㎥あたりの参考価格帯
無筋コンクリートの相場は、生コン工場から出荷される1㎥あたりで算出されます。
- 一般的な価格帯は 7,000〜10,000円/㎥ 程度
- 地域や市況によって±2,000円前後の差が出る
- 打設量が多いほど単価は下がる傾向がある
「参考価格」として把握し、実際の見積もりでは諸条件を考慮して確認することが大切です。
鉄筋コンクリートとの費用差
鉄筋を組み合わせるRC構造と比較すると、無筋コンクリートは材料費が低く抑えられます。
- RC造は鉄筋加工・配筋費用が加わるため、1㎥あたり 12,000〜15,000円程度 が目安
- 無筋コンクリートは鉄筋を含まない分、単純な材料費で済む
- 費用差は約1.5〜2倍 になるケースもある
このため、基礎下地や路盤など「強度より施工性やコストを重視する部分」で採用されやすい傾向があります。
価格が安価になる理由
無筋コンクリートが安価に提供されるのは、構造的な単純さに加えて次のような要因があります。
- 鉄筋加工や配筋作業が不要で施工工程が少ない
- 使用する生コンの品質基準が、鉄筋コンクリートほど厳格でない場合が多い
- 輸送・打設コストを抑えやすい
ただし、「安いから」と安易に選ぶと構造上のリスクが伴うため、用途と適用範囲を踏まえた判断が欠かせません。
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無筋コンクリートの価格が変動する主な要因

無筋コンクリートの価格は一律ではなく、地域・輸送条件・需要の影響を受けて変動します。相場を理解する際には、これらの要因を押さえておくことが重要です。
地域ごとの生コン相場
- 都市部と地方では生コン工場の数や競争状況が異なり、単価に差が出る
- 関西や首都圏は需要が高く、相場も比較的高め
- 地方は工場数が少ないため選択肢が限られ、配送コスト込みで高くなるケースもある
同じ無筋コンクリートでも地域によって1㎥あたり数千円の差が出ることがあるため、施工場所の相場調査は必須です。
運搬距離と打設量の影響
生コンは時間管理が重要な材料であり、運搬条件によって費用が大きく変わります。
- 工場から現場までの距離が長いと、運搬コストが加算される
- 打設量が少ない場合は割高になりやすい
- 大量発注すると単価が下がるスライド制を採用している業者もある
距離と数量が価格を左右するため、最寄りの供給元を活用するのが合理的です。
時期や需要による価格変動
建設需要が集中する時期には、生コン全般の価格が上がりやすくなります。
- 年度末や繁忙期には需要増加で単価が上昇
- 不足が生じると納期の調整も難しくなる
- 逆に閑散期は価格が落ち着き、交渉の余地がある
無筋コンクリートの価格は市況に影響されるため、施工時期を見極めることもコスト削減につながります。
費用を抑えるための仕入れ先選び
無筋コンクリートの相場を理解したうえで、仕入れ先の選定を工夫すればコストをさらに抑えることが可能です。価格だけでなく、品質や対応力も含めて比較することが重要です。
直接購入と代理店購入の違い
- 生コン工場から直接購入:中間マージンがかからず、価格を抑えやすい
- 販売代理店を通じて購入:調達や配送の調整を任せられる分、手数料が加算される
- 少量発注や小規模現場では代理店利用、大規模施工では直接購入が効率的
工事規模や調達のしやすさに応じて選択するのが賢明です。
業者比較で確認すべきポイント
価格の安さだけで判断すると、施工後にトラブルになる可能性があります。比較時には以下の観点を押さえると安心です。
- 見積りに含まれる運搬費やポンプ車費用の有無
- 納期や時間指定への柔軟な対応力
- 品質証明(JISマークの有無や配合設計の確認)
単価だけでなく、付随費用や品質条件までチェックすることで、総コストを正しく把握できます。
コストだけでなく品質・管理体制も重要
長期的な耐久性を確保するためには、施工後の品質に直結する管理体制も見逃せません。
- 打設現場での品質管理を徹底しているか
- 養生や施工後のアフターフォローがあるか
- クレーム対応や保証体制の有無
価格を抑えつつも、信頼できる業者を選ぶことが最終的に費用対効果を高めるポイントです。
無筋コンクリートを使う場面と費用感
無筋コンクリートは強度の面で制約があるものの、限定された部位ではコストを抑えながら有効に活用できます。具体的な使用場面ごとの費用感を押さえておくと、予算計画の参考になります。
基礎工事での活用
住宅や小規模建築物の基礎下や犬走りなどに使われます。
- 主に荷重の小さい部分に限定
- 1㎥あたり7,000〜10,000円が目安
- 鉄筋を組む必要がなく、工期を短縮できる
基礎全体に使うのではなく、下地や補助的な用途に留めるのが一般的です。
路盤材としての利用
道路や外構の路盤材としても採用されます。
- 砕石と併用して地盤を安定させる役割
- 材料費が安く、広い面積を施工する際に有効
- 大量発注で単価を抑えやすい
舗装前の下地として用いることで、費用を抑えつつ施工性を高めることができます。
部分施工でのコストメリット
全体を鉄筋コンクリートにせず、必要箇所だけ無筋で仕上げる手法もあります。
- 倉庫の床や駐車場の土間など強度を過度に求めない部分
- コストを抑えたい場合に有効
- 耐久性に注意しつつ、用途を絞れば合理的な選択肢
施工箇所を見極めて無筋を選ぶことで、総費用の削減が可能になります。
まとめ|相場を理解して最適な仕入れを実現しよう
無筋コンクリートは、鉄筋を含まない分だけ材料費が安価で施工性にも優れた資材ですが、相場は1㎥あたり7,000〜10,000円前後と地域や条件によって変動します。運搬距離や打設量、市況の影響で単価が上下するため、見積もりを複数比較することが費用を抑えるポイントです。
また、仕入れ先を選ぶ際には「単価」だけでなく、品質管理や保証体制まで含めて判断することが最終的なコスト削減につながります。 基礎や路盤材といった適切な場面で活用すれば、予算を効率的に使いながら安心できる施工を実現できます。
無筋コンクリートの価格相場を理解しておけば、余計な出費を避け、建物の耐久性とコストのバランスを両立できるでしょう。
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