道路資材に使われるコンクリートブロックの種類と特徴を徹底解説

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道路工事や外構工事を検討する際に、「どの種類のブロックを選べばいいのか」「安全性や耐久性に違いはあるのか」と迷ったことはありませんか。現場では次のような悩みや疑問が多く聞かれます。

・歩道や車道の境目に適したブロックを知りたい
・排水や安全対策に役立つ種類を選びたい
・施工現場ごとに形状や規格をどう確認すべきか迷う

こうした疑問に応えるには、道路資材として使われるコンクリートブロックの種類や特徴を正しく理解することが大切です。本記事では、境界ブロックや縁石、側溝、乗入れ用ブロックなど代表的な種類を整理し、用途別の選び方や規格のポイントをわかりやすく解説します。現場で安心して使える資材選びの基礎知識を身につけ、施工の安全性と効率を高めるヒントにしてください。

有紀機材は、和歌山を拠点に道路資材を含む多様な建設資材を提供しています。資材調達から施工まで一貫対応し、現場に最適なご提案をお届けします。

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目次

道路工事におけるコンクリートブロックの役割

道路工事におけるコンクリートブロックの役割

道路工事においてコンクリートブロックは、見た目の整備だけでなく、歩道と車道の区切りや排水機能、安全性の確保といった重要な役割を担っています。適切な種類を選ぶことで、現場の施工効率や利用者の安心につながります。ここでは代表的な役割を紹介します。

歩車道を区切る役割

歩行者と車両の通行空間を分ける境界ブロックは、道路資材の中でも基本的な存在です。特に歩道と車道を明確に区切ることで、交通の流れを整え、事故を未然に防ぎます。

  • 歩車道境界ブロックは高さや形状が規格化され、車いすやベビーカーの通行を考慮したスロープ型もあります。
  • 地先境界ブロックは敷地と道路を区切り、建物まわりの整備や管理に役立ちます。

こうした境界ブロックを正しく配置することで、道路利用者にとっての安全性と利便性を両立できます。

排水や安全確保の役割

道路は雨水や地下水の影響を受けやすく、排水対策が欠かせません。そのため、側溝ブロックや水抜き付きブロックが用いられます。

  • 側溝ブロックは雨水を効率的に流し、路面の冠水や舗装の劣化を防ぎます。
  • 水抜き付きブロックは土中の水分を外に逃がし、地盤や構造物の安定性を高めます。
  • 縁石ブロックやマウンダウン縁石は、車両の乗入れを制御したり歩道端部を保護したりする役割を持ちます。

これらを適切に組み合わせることで、道路の安全性・耐久性を守り、施工後の維持管理コストを抑える効果も期待できます。

道路の安全と品質を支える資材選びは、経験豊富な専門会社にご相談ください。有紀機材なら和歌山全域・南大阪・奈良で迅速に対応し、安心できる道路資材をお届けします。

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道路資材として使われるコンクリートブロックの主な種類

道路工事に使われるコンクリートブロックには、歩行者と車両の安全を守るもの、排水を助けるもの、境界を明確にするものなど、多様な種類があります。JIS規格に基づく標準品から特殊用途に応じたものまであり、現場ごとに適切な選定が欠かせません。ここでは代表的な種類を整理し、特徴を解説します。

【道路資材コンクリートブロックの比較表】

ブロック種類主な用途特徴代表的な設置場所
境界ブロック(歩車道境界/地先境界)歩道と車道、敷地境界を区切る高さ・形状がJIS規格化、スロープ型あり歩車道境界、住宅地先
側溝ブロック雨水排水U形・V形・L形の形状、冠水防止道路沿い排水路
縁石ブロック車道と歩道の分離車両の通行範囲を制御、景観調整道路端部、駐車場
乗入れ用ブロック出入口で段差緩和切下げ・すり付け型駐車場入口、搬入口
水抜き付きブロック地盤安定内部に水抜き穴、排水補助法面、土留め
フェンス基礎ブロックフェンス設置支柱固定に利用道路沿いフェンス基礎
マウンダウン縁石車両乗入れ対応一部を低く加工、切下げ縁石とも呼称歩道出入口

境界ブロック(歩車道境界/地先境界)

歩道と車道を分ける歩車道境界ブロックは、最も一般的な道路資材です。高さや形状がJIS規格で定められており、視認性と安全性を確保します。車いすやベビーカーに対応する切下げ型やスロープ型もあります。
地先境界ブロックは、敷地と道路の境目を示す役割を持ち、景観を整え、敷地管理を容易にします。

側溝ブロック

道路沿いに設置され、雨水を集めて流す排水用のブロックです。U形(断面がU字型)、V形(断面がV字型)、L形(L字型で縁石兼用)など複数の形状があります。用途に応じて選定することで、冠水防止や舗装の耐久性向上につながります。金属製のグレーチングと組み合わせることで、安全性と機能性をさらに高められます。

縁石ブロック

車道や駐車場の端部に設置され、車両の走行範囲を制御し歩道や植栽を守る資材です。直線型・曲線型など形状にバリエーションがあり、都市景観に合わせた選定も行われます。

乗入れ用ブロック

住宅や施設の出入口など、歩車道の境界を車両が通過できるようにするためのブロックです。段差を緩やかにする切下げ形・すり付け形が一般的で、車の出入り口や搬入口で多用されます。

水抜き付きブロック

内部に水抜き穴を設け、雨水や地下水を外へ逃がす機能を持つブロックです。道路脇の法面や土留め構造物の安定性を保ち、排水不良による地盤の弱体化や構造物の劣化を防ぐ効果があります。

フェンス基礎ブロック

フェンス設置のための基礎として利用されるブロックです。JIS規格の主要分類ではありませんが、施工現場で実用的に使われています。支柱をしっかり固定できるため、工期短縮や施工精度向上に役立ちます。

マウンダウン縁石

縁石の一部を低くした形状で、車両が安全に歩道へ乗り入れできるようにするブロックです。一般には「切下げ縁石」「すり付け縁石」とも呼ばれます。歩道の連続性を保ちながら、駐車場や出入口の利便性を確保できます。

JIS規格品と形状バリエーション

道路工事に用いられるコンクリートブロックは、JIS規格に基づき寸法や性能が標準化されているため、品質と安全性を確保できるのが大きな特徴です。さらに、直線部や曲線部など道路形状に応じたバリエーションがあり、現場ごとに最適な組み合わせが選ばれます。ここでは規格の概要と形状の違いを整理します。

JIS A5371に基づく規格概要

コンクリート製の境界ブロックは「JIS A 5371-2016 無筋コンクリート製品 境界ブロック」によって規格化されています。

  • 寸法(高さ・幅・長さ)の標準値と許容差が定められている
  • 片面歩車道境界ブロック/両面歩車道境界ブロック/地先境界ブロック/車両乗入れ用などの種類が明記されている
  • 圧縮強度や曲げひび割れ耐力などの性能基準があり、耐久性や安全性を客観的に評価できる指標となっている

規格に準拠した製品を選ぶことで、施工の互換性が高まり、長期的な道路の安定性につながります。

片面・両面・曲線部用などの形状の違い

道路の線形や設置箇所に応じて、境界ブロックの形状は複数のバリエーションがあります。

  • 片面タイプ:片側のみを仕上げたもので、道路や敷地境界に片側だけが見えるケースに用いる
  • 両面タイプ:両側が仕上げられており、歩車道の両側から見える場所に適する
  • 曲線部用:交差点やカーブに合わせて設計されたR付き形状で、スムーズな連続性を確保できる
  • 切下げ型・すり付け型:車両の乗入れに対応するため段差を緩やかに加工した形状
  • 水抜き付きタイプ:内部に水抜き穴を備え、排水や地盤安定を補助する

こうした形状を適切に組み合わせることで、直線道路から曲線部、乗入れ部まで一貫した仕上がりと安全性を実現できます。

道路工事でブロックを選ぶ際のチェックポイント

道路工事でブロックを選ぶ際のチェックポイント

コンクリートブロックは一見似た形状でも、用途・規格・施工性の違いによって道路工事の安全性と効率が大きく左右されます。現場で安心して使える資材を選ぶためには、複数の視点から確認することが欠かせません。ここでは代表的なチェックポイントを整理します。

用途に応じた種類の適合性

ブロックは設置する場所や目的ごとに種類が分かれており、適切な選択が求められます。

  • 境界ブロック:歩車道や敷地境界を明確にし、通行の安全を確保
  • 側溝ブロック:雨水排水を行い、冠水や舗装劣化を防止
  • 縁石ブロック:車道と歩道を分離し、歩行者や植栽帯を守る
  • 乗入れ用ブロック:段差を緩和し、駐車場や施設出入口の利便性を高める

どの位置でどの機能を果たす必要があるかを判断基準にすることで、施工後のトラブルを未然に防げます。

規格・品質の確認方法

道路用ブロックは「JIS A 5371 無筋コンクリート製品-境界ブロック」に準拠して製造されるのが一般的です。選定時には以下の点を確認すると安心です。

  • JISマークの有無(認証を受けた製品かどうか)
  • メーカーが発行する試験成績書や認証書の確認
  • 寸法が規格内か、許容差(高さ・幅で±数mm程度)が守られているか
  • 製造年月日や呼び名(例:片面・両面・切下げ型など)が明記されているか

非JIS品を使う場合は、発注仕様書への明記や立会検査の実施などで、強度不足や不適合品の使用リスクを回避することが求められます。

【道路工事用ブロックの規格・品質チェック表】

確認項目内容確認方法
JISマーク規格適合の証明製品ラベルの確認
成績書強度・耐久性の証明メーカー提供の試験データ
寸法高さ・幅・長さの許容差実測・規格表照合
製造年月日使用時の品質確認ラベルや証明書

安全性と施工効率の両立

ブロックは道路利用者の安全性を守ると同時に、現場の施工効率にも影響します。

  • 安全性:視認性を高めるための色付けや反射材、滑り止め加工、段差の緩和形状などを備えた製品を選ぶ
  • 施工効率:重量や寸法が扱いやすい製品を選べば人力作業の負担軽減に役立ち、大型ブロックを使えば工期短縮にもつながる
  • コスト・工期:一体化された側溝ブロックなどは設置工程が減り、現場コストの削減に直結する

このように、安全基準を満たしつつ施工性を高められる資材を選ぶことが、長期的な耐久性とコスト削減の両立につながります

まとめ

道路工事に使われるコンクリートブロックは、境界・縁石・側溝・乗入れ用など用途ごとに役割が異なり、適材適所で選ぶことが品質と安全性の確保に直結します。また、JIS規格に基づく製品を選定すれば強度や耐久性も担保され、長期的な維持管理においても安心です

用途適合性、規格確認、安全性と施工効率の視点を押さえることで、現場の施工精度と利用者の安心感を高め、道路環境の質を向上させることができます

道路資材コンクリートブロックの選定や施工について、より確実な品質と効率を求めるなら有紀機材にご相談ください。資材調達から施工まで一貫対応できる強みを活かし、現場に最適なご提案をいたします。

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